携帯用音楽プレイヤー発火やけど事件

件名

携帯用音楽プレイヤー発火やけど事件

事件概要

平成22 年7 月13 日、自宅リビングのデスク上で本件製品を充電していたところ突然「パン」という音がした後に炎を上げて燃える火災事故が発生した。デスク近くの紙などに延焼し、所有者の妻が消した際に火傷を負った。メーカーの対応に不満を持った所有者と妻が原告となり医療費など約60 万円を請求する訴訟を起こした。(発火時に傍に人が居なければ住宅火災になる可能性が高い事案である)。

判決

製品発火事故につき、当該製品のリチウムポリマーバッテリーには過熱を起こす欠陥があったと認定し、火傷の治療費、慰謝料、机、製品代金など原告の請求金額全額を製造物責任法に基づく損害賠償請求を認容した。

工学的検討

独立行政法人製品評価技術基盤機構の事故情報データベースによるとリチウムイオン電池(リチウムポリマーを含む)の発火事故は2006 年から10 年間で80 件程度と多い。自動車用は安全性の高い電池が開発されているが、スマートホン用など軽量でより高容量を求める高エネルギー密度化は安全性とトレードオフであり課題が残る。

著者

平山 良彦
技術士 電気電子部門

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